インタビュー
ファッショントレンドの初動を創ることで、業界をリード
シルバーバレットを運営する株式会社ピー・ビー・アイのオフィスを六本木に訪ねました。駅から1分という抜群の立地で、ショールームも兼ねるスペースにはひっきりなしにスタイリストなどメディア関係者が訪れます。
「なんといっても業界関係者にとってアクセスしやすいことがチャンスになりますから、立地にはこだわります」と高木孝社長。トレンドをいち早く捉え、魅力的な提案型店舗を展開するには、最先端の文化が集結する都心部にオフィスを構えることは必須条件でした。
多品種・小ロットにこだわり、多彩なコーディネートを提案しているのが同社の特長。「ネットには無限に商品があっていい。たくさんの人気ブランドの中からセレクトする楽しみを味わってほしい」と語る高木社長。オフィスには毎日30~40アイテムが入荷し、社内に抱えるモデル、カメラマンを乗せた撮影用バンが首都圏をロケハンして撮影を敢行。同じアイテムでも街、海、山など様々なシチュエーションで、世代、テイストの異なる多店舗でコーディネートを提案することで販売機会を確実に捉えるのが同社の強みとなっています。
「うちのサイトに来れば間違いないという価値観を提供したい。接客ができないぶん、お客様に具体的なシチュエーションでコーディネートを提案することで安心してご購入いただくことを目指しています」と力を込めます。
インターネットを使って日本を元気にしたい
アパレル販売業の実店舗パワーボムからECサイト運営に特化するためにスピンオフした同社で創業期からEC事業に携わる高木社長は、EC事業の可能性について、「通販で買うことに抵抗がない世代が増えているし、翻訳機能の向上で世界中に商品が売れやすくなる」と予測。次世代に向けた挑戦として、「日本で埋もれている逸品はたくさんあるはず。これまで培ったEC業界のノウハウを武器に、当社がハブとなって通販業界を盛り上げ、日本を元気にしたいですね」と話してくれました。常に挑戦、進化を続ける同社は、10年後、まったく違った形態のビジネスを行っている可能性もありそうです。
求める人材像については、「私自身アルバイトからの出発でしたし、学歴・性別・年齢は問いません。貪欲にチャレンジできる人。あとは協調性、コミュニケーションのある方がいいですね。その方に適したチャレンジの場を与えてあげたいと思っています」と話してくれました。
扱うジャンルはメンズファッションですが、顧客対応など女性のコミュニケーションスキルが頼りにされる場面も多いそうです。
一から覚えられ、仕事を任せてもらえる環境がある
ネット運営業務に携わる篠原達郎さんに話を伺いました。篠原さんは元々(シルバーバレット)の服が好きで、ネットが持つ可能性に惹かれ入社。創業期からサイト運営に携わる主力スタッフです。「埼玉出身で、行こうと思えば原宿や渋谷にも行けるけど、雑誌に掲載されている店がどこにあるかわからない。だからネットのセレクトショップで全て揃うというのは手軽で魅力的だし、ネット販売が広がる時代はきっと来ると思っていました」と振り返ります。とはいえ、当時はPCの使い方もわからず、社内で一から教わりながら社会人としての基礎を身に付けていったそう。
現在、主にサイトに掲載する画像やテキスト、メルマガの作成を担当。心がけていることは「商品を売るだけでなく、店舗のファンを増やすこと」。そのために、受注担当部署と連携しながら顧客のニーズにきめ細かく対応することで、再訪したくなるサイト構築を目指しています。さらに、新着アイテムはスタッフで試着して着用感も明記。「同じ身長、体重でも体格が違えばフィット感が変わりますし、僕がユーザーでも不安に思うところなので、お客様に安心して購入してもらいたいんです」。仕事のやりがいについては、「いろんな仕事を任せてもらえるところ」と即答。日々、売上動向を見ながら、レイアウトを変えたり、コンテンツを充実させるなどの工夫を凝らしています。
「服が好きで、ECに少しでも興味のある方であれば、当社には一から覚えられる環境があります。ネットでできることは無限にあるので、一緒にショップを盛り上げていきましょう!」と語ってくれました。
東京を発信源としたファッションブランドを多数展開し、常時約6000アイテムを取り揃える日本最大級のメンズファッション通販サイト『SILVER BULLET -シルバーバレット』。2014年には売上、ユーザー評価から成る楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー メンズファッションジャンル賞を受賞するなど、ファッションに敏感な幅広い世代に愛されている人気ショップです。