インタビュー
着物文化を国内に広げるお仕事です。オリジナル商品の企画・提案も!
創業10周年を迎えた株式会社なごみや本社を横浜市都筑区に訪ねました。オフィス内には店出庫を待つ足袋や半襟、雑貨など和小物が所狭しと積み重ねられ、スタッフの方々が熱心に梱包作業にいそしんでいます。
国内向け店舗運営を支えているのは入社8年目になるAさん。受注や問い合わせ対応、在庫補充・入出庫管理などを担当しています。「入社当時は着物がなんとか一人で着られるレベルでした。」と苦笑するAさんですが、取材には濃紺の生地にビビッドな赤でパイピングしたスタイリッシュな作務衣で応じてくれました。
着物を着慣れていない人の目線を大切に、Aさんが企画に携わったのが浴衣用半襟付きスリップやハイジュニア用和装下着の開発です。それまで七五三以降の年齢の子ども向け和装肌着はほとんどありませんでした。いずれも今ではなごみやの人気アイテム。「普段電話でお客様と接しているからこそできる提案があるはずです」とAさん。
購入者は、七五三や卒業式を控えたお子さんを持つ30~40代のお客様が主流ですが、ネット環境が整備されていない高齢の方からの電話での問い合わせも多く、FAXでの注文にも対応しています。サイズや色味の問い合わせが多く、Aさん自身の着用感なども加えてお伝えしているとのこと。この仕事には、「新たな商品の企画や提案に興味のある方、入出庫作業など適度に体を動かす仕事もあるので、いろいろな仕事をやりたい人に向いていると思います」と話してくれました。
未経験からでも着物や和雑貨に興味があり、自分が着る立場ならどう感じるか、お客様の目線に立って考えることの好きな人には、様々な活躍の場が広がる仕事になりそうです。
きもの業界のコンビニを目指す「着物なごみや」の挑戦
肌襦袢、足袋などの和装肌着から浴衣や訪問着、ちりめんの和雑貨まで、おおよそ着物関連のものなら何でも揃うと口コミで大人気のECショップ「着物なごみや」。「いいものをどこよりも安く」をモットーに、夏には浴衣関係、秋冬は七五三や成人式関係、卒業式シーズン前には袴のフルセットなど、季節ごとのおすすめやセールを積極的に打ち出し、いつ訪れても楽しめる色鮮やかなページづくりが特長です。
「贅を凝らした振袖のような高額商品を一回売っておしまい、という商売でなく、若い人たちにも気軽に、繰り返し買い物を楽しんでいただけるような敷居の低い店を目指しました」と語る代表取締役の松本成央さん。実家は3代続く栃木県佐野市の呉服店。大手電機メーカーでSEをしていた松本さんは4代目を継ぐにあたって、他の呉服店で修行後、ECショップとして「質のいい商品をどこよりも安く売って、お客様になごんでいただく」ことを理念に掲げ、再出発しました。
いまや在庫は日本最大級の1万点を超え、楽天ショップの商品ページだけでも4500ページを数えます。「おかげさまで、『他のお店を散々廻って見つけられなかったものが、なごみやに来れば何でも揃う』と言っていただけるようになりました」。品揃えと安さに加え、なごみやのもう一つの強みは物流をアウトソーシングしたことによる配送の速さ。「通販はスピードが命。アウトソーシングしたことでお客様への対応も格段に早くなり、クレームもなくなりました」。
着物について、「絶対になくならない文化。知恵次弟で伸びしろはある業界だと思っています」と力強く語る松本さん。さらなる業務拡大を目指し、店舗を支えるスタッフを大募集しています。
「着物や和装小物に興味があって、店舗の改善案や販売企画などを一緒に考えていただける方の応募を期待しています」。
ある1日のスケジュール
09:00 | 出社 |
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09:15 | 店舗運営部全体の朝礼 |
10:00 | メールのチェック、返信、受注対応 |
11:00 | スカイプ開通、品薄在庫を確認し、季節ごとの動向を見ながら問屋に補充分を発注 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 受注対応、物流倉庫へ出荷指示を送る |
14:00 | 補充商品の検品、梱包、物流倉庫への出庫作業 |
17:00 | 出荷確定 |
18:00 | 退社 |